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あらすじOutline
以下の3編が掲載されている短編集
【冷たい灼熱】
田沼洋次の自宅で彼の妻・美枝子が殺され、一歳になる息子の裕太が行方不明となった。部屋は荒らされ、通帳などがなくなっていることから、犯人は強盗目的で部屋に侵入、美枝子を殺害し、裕太を連れ去ったかに思われた。だが、加賀刑事は、美枝子殺害と裕太の行方不明の予想外の真実を暴いていく。
【しのぶセンセの推理】
美人だが男勝りの教師、竹内しのぶのクラスの生徒・福島友宏の父親が何者かに殺された。友宏が「お父さんなんか死んだらええのに」と友達の畑中に言っていたことを聞いたしのぶは、教え子の友宏ことが心配になり、さらに持ち前の好奇心もあって、その事件に首を突っ込むことに。しのぶの推理で事件は明らかになるが、そこには悲しい真実があった。
【小さな故意の物語】
幼馴染の親友が死んだ。学校の屋上からの転落死だった。彼のそばには誰もいなかったという目撃証言から、警察は自殺で処理しようとしていた。しかし、彼のことを知るおれは、絶対に自殺じゃないと思った。事件の真相を探ったおれは、やがて、この事件は2つの恋と故意が引き起こした事件であることを突き止める。
当サイトの管理人より
「冷たい灼熱」は、加賀恭一郎シリーズの「嘘をもうひとつだけ」に収録された短編である。この短編を書いた同じ年の1996年には、加賀恭一郎シリーズの第3作の「どちらかが彼を殺した」と第4作の「悪意」を発刊しているが、この短編は、2000年4月発刊の加賀恭一郎シリーズ第6作品目の「嘘をもうひとつだけ」に掲載されたのである。
「しのぶセンセの推理」は、1988年12月に発刊した「浪速少年探偵団」の中の短編の一つであり、東野圭吾氏が28歳の時に書いた作品である。東野圭吾氏が「幼少期に過ごした大阪の街並みや、そこにいたおっさんとかを思い出しながら書いた」と語っていた。
「小さな故意の物語」は、1990年7月に発刊した「犯人のいない殺人の夜」の中の短編の一つであるが、デビュー作である「放課後」が江戸川乱歩賞を受賞したことを知らされた直後に執筆を依頼されて書いたものであった。

